光文社新書 宇宙飛行士選抜試験 を読んでの感想
読了しました!宇宙飛行士選抜試験!(光文社新書 大鐘良一 小原健右)
ネットのサイトで若者に読んでほしいおすすめの本として上がっていたので買って読んでみました。読み始めると止まらず、宇宙に関してにわか知識しかないにもかかわらず頭に入りやすく読みやすい本でした(`・ω・´)
宇宙飛行士に必要なもの
この本は実際の宇宙飛行士選抜試験を第一次審査の最初から採用者決定の最後までを追った、まさに宇宙飛行士はどのようにして選ばれるのか、採用基準はどのようなものかということを候補者一人一人の視点から追っていました。
(というか、宇宙飛行士って特に資格とかも必要なく普通の会社員とかでもなれる可能性はあるんですね!勉強と資質さえあれば!それが難しいんですけどね…)
さて、宇宙飛行士になるのに必要なもの。本書で重きを置いて解説されていたのは
でした。他にも色々とあるんですがね。
この3つの資質を見極められるために、宇宙飛行士の候補者たちは一週間見知らぬ他人と閉鎖空間とにおかれ24時間監視されるというストレス環境(実際の宇宙ステーションもこんな感じ)の中、次々と与えられた課題をこなすよう命じられます。
その候補者たちの言動一つ一つが評価の対象となるみたいです。
見知らぬ他人と閉鎖空間で一週間(しかも監視つきで人間としてのスペックを見られてる)
耐えられるか!笑
1人が大好きで気楽に生きたい私にとって、苦痛以外のなにものでもない…!この時点で宇宙飛行士には向きませんね(笑) 改めて宇宙飛行士を目指そうとしてる方々、宇宙飛行士さま、尊敬いたします。
話は戻りまして、この3つの資質ですがこれは普通に働いている社会人にとっても重要な資質だと私は思いました!
リーダーシップとフォロワーシップ、これは例えば会社での会議の場面で発揮される重要な資質です。話をまとめる人はもちろん必要だし、リーダーが突っ走らないように冷静に判断し意見を言うことのできる立場の人も会社では重宝されます。会社の採用試験でのグループディスカッションもそれを見てますよね?だから、これらは重要な資質だと感じました。
次に、極限のストレスに耐えられるか…これは宇宙空間と普通の会社じゃ、また違った環境ですが…ストレスに耐える、というより忍耐力があるかないかとこの場合は言った方がいいかもしれません。(極限のストレスに耐える力、宇宙空間では必要ですが、我々一般人が普通に暮らしている分には極限のストレスは耐えるより発散することが大事だと思います!笑)
忍耐力は社会人にとっても重要な資質です。最近の若者は会社に入って3割は3年で辞めてしまうというし…忍耐力とある程度のストレスに耐える力は社会人の基礎的な力なのかもしれません。
最後に危機的状況に臨機応変に対応する力。これは社会人というか普通に生活していく中でも大事な能力だと、私は思います。宇宙空間でも地球上でも死の危険はいつ誰のところにも存在しますよね。
そんな状況になったときどのような判断を下すかで人の命が関わってきます。例としてアポロ13号が絶体絶命の危機を乗り越えた話が本書に載っています。
このように高い死亡確率の宇宙空間では特にこの能力は重要になっているそうです。身近なところで言えば、ある企画で何か不測の事態が起こった場合、どう対応していくかが社会人として危機的状況に対応する力が問われるところなのかなと感じました。
宇宙飛行士ってすごい…!
結論、これです。これに尽きます。
どうすごいのか、上に書いた以外にも本書にたくさん書いてますのでぜひ読んでみてください。
ただ、1つ私が感じたのは宇宙飛行士は決して中身はキラキラした職業ではないこと。いろんな犠牲を払ってでも宇宙に行きたい、そんな熱い思いを持つ者だけがなれるものだと気づかされました。
そして、上述した通り宇宙飛行士の資質は普通に生活して働いている人間にも大事な資質だと思いました。あぁ、社会人になる前には完璧に身につけておきたい資質ですね。
とにかく、本書からはいろんなことを学ばせていただきました。それではまた(・ω・)ノ